黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

BARの本

最近、ブログでBARの事や、
お酒の事を書かれている方が増えた。
嬉しい事だ。又。BARの扉を開けたいと言われる方もいる。
そこで、今回はこういう本を紹介しょう、

森下賢一氏の「BAR入門」
この方の著書は他にも沢山ある。




例えば、

「いい酒と出会う本」
氏は、世界中のBARを巡られている。
その世界の感覚で書かれている。
そして、完全に「飲み手」お客様目線だ。
その氏がよく著書で書かれているのが、
日本のBARは「ぼったくり」だと、


そう言われれば、そうなのだが、
それは何かと言うと、
「TC」テーブルチャージの事だ。
世界のBARにはこんなシステムは無い、
座っただけで、お金を取られる。
当店も、¥500−戴いている。
チャーム(突き出し)をお付けして、


これが、北新地や、銀座等になると、
¥1,500−にサービス料が付いて来る店もある。
¥3,000−ぐらいまでは聞いた事がある。
それを氏は「ぼったくり」と、
しかしこれは、これで仕方が無いのだが、
その店の敷居を上げるには、
一番、効果的なのだ。
NOチャージにすると、
色んな方が来られるが、
その分、店が荒れる事になる。


客が店を選ぶのだが、
店も、客を選んでいる。
¥1,500−取る店は、
それを取るだけのものは持っている。
だから、潰れていない、
して、それを払ってでも行こうと言う、
お客様が集まっている。



まあ、私もそういう店にはあまり行かないが(笑)
しかし、私達は勉強なので、
それを払う価値は十二分にある。
そして、氏は日本人の勇気が凄いと、
これは、何かと言うと、
「メニュー」なのだ。


氏も書いているが、日本のBARの半分ぐらいは、
「メニュー」が無い、
これは、本気で書くと、本一冊ぐらいになる。
それを解らない人が見た所で、解るはずが無い、
それを一枚のものにすると、
そこに書かれているものしか出なくなる。
そして、指差し注文が起こる。


これは、名前だけで「これ」っと言ってしまうのだが、
名前は優しくても、ハードなカクテルは多い、
やはり対面販売、
お客様の声を聞くところから、始めないといけない、
当店も「メニュー」は無い、
例えば「ジントニック¥700−」
と、書く、しかし、ジンには高級な物もある。


では、それで「ジントニック」と言われても
¥700−でお出しする事は出来ない、
ウィスキーがその極みだ。
ウィスキーベースのカクテルを高いウィスキーで注文されれば、
そのウィスキーの値段+αとなる。


ホテルのBAR等では、トラブルを避ける為、
「プライスリスト」はあると思うので、
そちらで、ご確認を、
町屋のBARで、メニューが無ければ、
値段の確認をすればいい、
それで答えないような店には、
行かない事だ。


BARとは、実に摩訶不思議な空間である。
それは、私達がお酒を売っているのでは無い、
時間を売っているからだ・・・・