今日、7月5日は、
長女、セイラの誕生日だ。
遂に、二十歳になりやがった。
最近、会社を辞め、
車の免許を取りに行っているようだが、
私と同じ時間に、
居酒屋でバイトをしているので、
全く、会う事が無い、
どうしているのか、
産まれて、すぐに高熱を出し、
病院にとんぼ返り、
40度を遥かに越えた。
あまりに小さいので、
薬を使えず、
氷枕も使えない、
体の周りに氷枕を置き、
冷気で包むしかなかった。
初めての子供で、
心配は言葉に出来ない、
いくら体温計で測っても熱は下がらなかった。
何日か過ぎた。
頭がクルクルパーになるんじゃないか、
と、思うと、悲しくなり、
腹立たしかった。
ある晩、キレた。
私が、、、
「頼むから、ええ加減、熱下がれ!」
と、大声で叫んだ。
気配を感じた。後ろを振り返ると、
看護師さんが立っていた。
完全に、笑いを堪えている。
は、恥ずかしい、、、
「どうも、、、」
と、言って外に出た。
きっと話のネタになっているだろう、、、
その後、そのせいか、セイラは時折、
高熱を出し、
何度も入院した。
その娘が、二十歳、、、
ん〜、何とも言い難いものがある。
ただ、よくこんな父親の元に産まれてくれたものだ。
ありがとう、
そして、おめでとう!
最後に、産まれたばかりのセイラと、
私だが、この時点では、
父親としての風格は一切ない、、、
つづく、、、