黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

アンテナ 2

昔からの、BARinの常連氏なら、
知っているだろう、
そう、ヒデヤだ。

嫌悪感が無く、誰にでも愛されるタイプだ。
彼は元々、美容師を目指し、
一度、挫折し、この世界に入って来た。
挫折と言うか、
阪神大震災が、原因なのだが、

当時、北新地で、私はかなり広めのBARを一軒、
任されていたが、
同じく北新地にある。
クラブディスコのオーナーに頼まれ、
その勤務していたBARの終了後、
何度か、ヘルプで入った。


「ゲイナイト」
恐ろしい夜だった。
普通の格好の男の子が、
そこら中で、手を繋ぎ、
キッス、、、
しかも、ディープ、、、
何十人では無い、
何百人なのだ。その異様な光景に、
流石に、カクテルを作る。
スピードも落ちる。
ヒデヤが近づき、
「見たら、ダメです。
勘違いされますよ」
と、耳打ちした。


あの時ほど、下を向いてカクテルを作った事は無い、
あまり見ると、
仲間だと思われるようだ。
それは、ごめんだ、、、
いや〜しかし、完璧なサポートだった。
今なら、あの人数は捌けないだろう、
たった二人で、
懐かしい思い出だ。


ヒデヤの凄さは、
完璧な、開店準備と、
片づけだ。
どんなに忙しくても、
完璧に片付けて帰る。
次の日、何もしなくてもいいぐらいに、
金髪は論外だ、、、
そして、梅雨時期になると、
何も言わなくても、
まな板、カクテルの道具などを、
熱湯消毒する。
金髪は論外だ、、、


そして、色んな店を自転車で回り、
両手一杯に荷物を抱え、
伝票を見て、
仕入れのノートを自分で作成し、
安い店をチェクしていた。
私の仕事だ、、、
金髪は論外だ、、、


当店がオープンし、
何年かが過ぎた。
ある晩、
ヒデヤが話があると言った。
どうも、美容師の免許を取るのが、
今年で、最後らしい、
もう一度、チャレンジしたいと、
ん〜だったが、挑戦を阻止するのは、
私のもっとも嫌う行為だ。
そして、ヒデヤは退店し、
河内長野の方にある美容室で、
働く事となった。
     つづく、、、
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