黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

珍客 万来

毎年、春先に変わった、
お客さんがよく来るのだが、
今年は、大震災の影響か、
少し時期がズレ、
今、次々と現れる。


その日は、個性の強い、
お客さんばかりだったが、
極め付けが来た。
50代ぐらいの男性だが、
建築関係の、職人さんのような、
風体だった。


殆ど何を言っているのか、
解らない、
関わると調子に乗るので、
素無視していた。
この町では、重要な行為だ。
何事も無く、帰って頂き、
二度と来ないようにする。


行かなくてもいいのに、
K大が、接客に行ったが、
何か恐怖を感じたのか、
すぐに逃げた。
私は同じ歳の常連さんと、
話をしていた。


そして、真打登場!
行って欲しい時は行かず、
行かなくていい時は行く、
ミスター逆ベクトル!
金髪、、、


会話の断片が聞こえてくる
珍客「お前に手を出していいか?」
な、なんだ?金髪がキモイから、
殴られるのか?
珍客「チュウー」
チ、チュウー??
金髪「お断りします!」
珍客「チ、チュー、、、」


何を言っているのだ?
よく聞いてみた。
どうも、女の人は、
キスをさせてくれないから、
キスをさせてくれと、
金髪に迫っているのだ。
「チュウーーー」
「お断りします!」
「チ、チュウーーー」
「お断りします!」
の、繰り返し、


そして、出た!
金髪の必殺技、
ケツを拭かずに、
放置、、、逃げた、、、
そして、そのおっさんは、
ゲブゲブ言い出した。
は、吐くのか?
帰れ、とっとと帰れ!
た、頼むから、帰ってくれ!


暫くして、「お愛想」と、
小さな声で言った。
た、助かった、、
が、「足りません」
と、金髪が言っている。
見るとカウンターに、
320円出ていた。
風呂屋にも行けない、、、


色んな所をまさぐっている。
長い、長い時間だ、、、
そして、やっとお金が出て来た。
そして、帰っていった、、、
この町では、こんな風景は、
日常茶飯事なのだ。
私はそれをいけないと、
言っているだけだが、
高飛車と、言われる。
な、情けない、、、