黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

タイガーマスクのマント

避難所で生活する方々に、
一刻も早く、落ち着きを取り戻して、
頂きたいものなのだ。
義援金や、応援物資、
数々の善意が、被災地に送られているが、
それを見ていると、今年、初めに起こった
一連の「タイガーマスク」運動を、
思い出す。そして、
懐かしい事を、次々に思い出した。
タイガーマスク
当時の大人気アニメだが、
その人気にあやかり、
タイガーマスク・ガム」なる物があった。


そのガムには、抽選で当たる景品があった。
その景品が、「タイガーマスク」の
マントなのだ。
私はひたすらに買い、かみ続けた。
そして、姉に頼み、それを送ってもらった。


同世代の方なら、というか、
今の時代でも、そうだろうが、
抽選等、殆ど当たらないものだ。
しかし、毎晩、タイガーマスクのマントを羽織った
姿を想像しながら、眠った、、、


暫くしたある日、郵便物が届いた。
それには、確かに、私の名前があったのだが、
少し大きめの普通の封筒だった。
なんだ?恐る恐る、中を開けた。
なんと中からは、
タイガーマスクのマントが出てきた。
確かにタイガーマスクのマントなのだが、
ち、小さい、完全によだれ掛けだ。


しかし、このタイガーマスクのガムの事を、
ブログに書かれている方が、沢山いるのだが、
画像を見ると、なかなかの大きさなのだ。
多分、私が大きかったのか、首には巻けなかった。
確かに私の記憶では、送られたマントは小さかった、
私は、足のかかとまである。大きな物を想像していたのだ。


だ、騙されたと思った。子供の夢を商売に使うとは、
いや、それが商売だ。
そのまま、机の引き出しに、入れた。
ある日、机の引き出しに入れていたそのマントを
取り出し、暫く、眺めていた。
どう考えても、小さい、どうすることも出来ない、
その視界の先に、小動物が見えた。
当時飼っていた猫だ。
名前は確か、「ミィー」ちゃん。


マント+猫−トラ=タイガーマスク
と、瞬間、訳の解らない、公式が頭に浮かんだ。
私は、そっと近づき、「ミィー」ちゃんを捕まえ、
押さえ、マントを着せようとしたが、
首のボタンが止まらない、
明らかに、小さいのだ。


無理やり止めた瞬間、「ミィー」ちゃんの目が光り、
ゴングが鳴り、歌が流れた「白いマットの〜」
「ミィー」ちゃんは狂ったように、
走り出した。多分、息が出来なかったのだ。
なんと、壁を横に走り、
机に飛び乗り、
棚に上がり、と、そのスピードたるや、
恐ろしい、猫が、壁を横になり、走ったのを見たのは、
それっきりだ。暴れる「ミィー」ちゃん。
ぐるぐる部屋を回転している。


その時、「ごめん下さい」と、
人が来た。
仕方ない、玄関の手前の引き戸を開けた。
瞬間、「フンギャー」と
声を上げ、「ミィー」ちゃんが、
玄関に立っていた。
郵便局のおっちゃんに襲い掛かった。


「うあわわわわ!」
大声を上げるおっちゃん。
郵便物がそこら中に、飛び散った。
顔面に「ミィー」ちゃんが乗っている。
首から上は、完全に「タイガーマスク」だ。
タイガーマスク」のマントを翻し、
毛は逆立っていた。
アニメのワンシーンのようになった。
今日の試合の相手は、郵便局のおっちゃんだったのだ。


そしてそのまま「ミィー」ちゃんは、
おっちゃんの肩を越え、
凄い、スピードで外に飛び出した。
や、やばい、私も外に飛び出した。


近所で遊んでいる子供達の前を、
通り過ぎた。
皆、「タイガーや!」、
タイガーマスクや!」
と、口々に叫んだ。
違う、猫だ、、、
「ミィー」ちゃんを探した。
いない、建物の縁の下の所に、
汚れたマントだけが、落ちていた。


その日から、暫く、「ミィー」ちやんは
帰って来なかった、、、、
こんな時期に、私はなんて下らない事を書いているのだ。
申し訳ない、我慢が出来なかった、、、、


そして、先日、カウンターの隅で、うな垂れていた。
アキオ君、君にこの歌を送ろう、
SION 「道があるなら」
http://www.youtube.com/watch?v=0Cbi27FdTZk&feature=related
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