黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

ドラマ バーテンダーの影響

他のお店はどうなのだろうか?
ドラマ「バーテンダー」なのだが、
当店でも、毎晩のように、このドラマを観て来られる
一見のお客さんがいる。
この不景気に有難い事だ。


しかし、ドラマの影響とは、凄いものだ。
テネシーワルツ」が、次々と出る。
信じられない光景だ。
先人を敬うと言う点では、
素晴らしい事なのだが、
時代背景の説明を付け加えた方が、
いいだろう、
しかし、このドラマに登場するカクテルは、
全てが、ベストオブカクテルでは無い、
その、ストーリーに合うものを、
チョイスしているのだが、


これも、ドラマの影響、登場するカクテルが、
やはり飲みたいようだ。
他にも沢山あるのだが、それはそれで仕方ない、
そこで、3流バーテンダーが、少し語ろう、
BARでの飲み方で、決してやってはいけない事は、
「木を見て森を見ず」
これに尽きる。
少しの知識で、私は知っていると、
水たまりで、泳ぐよりは、私は何も知らないと、
身をゆだね、大海に飛び込む方が、楽しいはずだ。
例えば、ジンやウオッカの品揃えを問われても、
何十本も揃えている店は少ないだろう、
必要が無いからだ。


何故か?、ではジンで説明しよう、
ジンはこう言われる。
「オランダが生み、イギリスが洗練し、
アメリカが栄光を与えた」
ジンは、1600年、オランダのライデン大学の教授
(凄く長い名前の人)が、薬として開発し、
イギリスに渡り、甘さを抜いたドライジンとなる。
その後、アメリカで栄光を与えられる。
とあるが、栄光とは?


頭の回転が速い人なら、お気付きだろう、
そう「カクテル」だ。
その数や、数えきれない、
キングオブカクテル、
そう「マティーニ」を代表とする
ジンベースのカクテル、BARには、
このカクテルが無数にある。
一例で言うなら、
ジンの銘柄×ジンベースのカクテルとなる。


極端な話になるのだが、例えば、その店で、
100種類のジンのカクテルが出来るとしよう、
そして、その店に、7銘柄のジンがあるとしたら、
銘柄だけで言えば、一日、一杯で、
一週間で飲める。
これが、カクテルとなれば、
100×7=700となる。
銘柄が違えば、カクテルの味も変わる。
それを、一日1杯づつ飲んで、
700日掛かる事になる。


この広がりが、BARなのだ。
ただ一点だけを掘り下げて、
「どうだ!」と言われても、
「そうですね〜」としか言えないし、
私は一つも凹まない、


「私は焼酎しか飲まない」
という人が、
シングルモルトを語り出しても、
どうだろう、
ジンベースのカクテルを語り出しても、
説得力も無いだろう、


これはあくまで、私の意見なのだが、
あれこれと語るBAR通は、
それはそれで楽しいお酒、それでいい、
一番駄目なのは、バーテンダーを凹まそうとする事だ。


何故、バーテンダーと張り合うのか?


流石は、下町、後を絶たない、しかも、論点がずれている。
こういう方は大抵が、上辺しか見ていない、
そして、それを何回繰り返しても、
一つも凹まない事も、確かだ。



メッキとは、剥がれる宿命にある。
最後には「ホーゼズネック」を出されるだろう、
そうではなく、私が一番恐いのは、何も語らず、
オーダーで会話するタイプ、
これには鳥肌が立ち、神経が研ぎ澄まされる。


オーダーで、次々とこれはどうですか?
と来られたら、「ん〜」となる。
バーテンダーを、「ん〜」とさせる。
カクテルは、多々あるのだが、それを上手く繋げ、
意味のあるオーダー、筋の通ったオーダー
それが出来るようになるには、時間が掛かるだろう、
そして、世の中にはそういう方が、
おられる事も、確かだ。
基本的にオーダーにルールは無い、
何を飲もうが、お客様の自由なのだが、
粋な方は、オーダーにストーリーを付けられる。


私も一度頭を下げ、深くお詫びした事がある。
それは、もう何年も前になるのだが、
        つづく、、、、