黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

頑張ろうと、思っていても、、、

見たことも、聞いた事も無い、不景気だが、
それでも頑張って、生きている。
そして、気になる東日本大地震
働ける我々が、支えないと、
という、強い思いが逆に支えてくれている。


が、店が暇な分、思いはカラ回りする。
それでも、頑張ろう、
しかし、昨日も、ホームセンターの、水は無くなり、
カセットボンベが無いと、おっちぁんが、怒っていた。
100均の店でも、3つのカゴに、
レトルト食品を買い占めていた人を見かけた。
被災地に送るなら、いいのだが、自分用なら、
正に、リアル「蜘蛛の糸」なのだ。


色んな思いを胸に、
カウンターに立っているが、先日、
30代後半のカップルが現れた。
少し、酔っている。


珊瑚のライトを見て、
「これ暖房器具ですか?」
と、聞くので、
「ライトです」と、
答えると、
「解ってるわ!、ハハハハハ」
と、高らかに笑っている。


大正名物、店の人をからかって、
馬鹿にして、ストレスを解消する
二度と来ない、一見さん、
もう、数えられないぐらい、見てきた。
まだ、居るのか?


その後も、からかうだけ、からかって、
一杯づつ飲んで、帰った。
こういう、暇な時に、必ず現れる。
次の日にも、今度は30代のカップル、
「280円のカクテル下さい」
と、言われた。
「ありません」と、答えた。
「居酒屋ならあるのに」
ここは居酒屋では無い、


これも、同じ人種だ。
それでも酒の事を聞くので、
丁寧に答えた。
挙句、「僕はね〜、そういう薀蓄が嫌いなんですよ〜」
と、言われた。
なら、聞くなボケ!
そして、「ウィスキーは何を飲んでも、同じ」
と、言うので、極端に香りの違う「カンディアン・クラブ」と、
「アードベック」を少しづつ、お出しした。
香りを嗅いで「ん〜何となく解るかな」
と、言っていた。来る所を間違えている。
耳鼻科に急げ!


美容師だと言っていたが、店に行って、
「280円分切って下さい」と、
言ってやろうか、ハサミを入れる時、
それ、なんぼ?、それなんぼ?
と、言ってやりたい、
今、そいつの店を自転車で、
探しているのだが、、、、


しかも、女の子も連れているのに、
「これ、なんぼ?、これ、なんぼ?」と、
ひつこく聞き、「まけろ、まけろ」の連続、
それでも、少しづつだが、ウィスキーや、
シェリー酒なども、タダでお出しした。
不味いと言いながら、全て飲み干していた。


私達の時代には居なかった人種だ。
お金が無いなら、家で飲む事をお勧めする。
そして、挙句、お会計は女性が払っていた。
そんな男と、一緒にいる時点で、
可哀想だが、その女の子も、同じ人種と、
こちらが思うのは、仕方の無い話だ。


どうも、この町は、「話す」と「絡む」
の違いが解らないようだ。
話すは会話のキャッチボール
お互いが、会話する事。
「絡む」は訳の解らない、
自論を一方的に、話し続け、
一方が、聞いているだけの状態、
そして、苦痛を与え、
話す方は、ストレスを解消、
小学校の綬業で教えて欲しい、


いくら、自論を展開しても、
経験が無いのなら、
それは「机上の空論」と言う、
ましてや、自分の話など、アイドルや、映画俳優でも無い限り、
関係が無い人には、全く、興味が無い、
「お前誰やねん!」になる。


私達は、仕事だから、聞くのは、勿論だが、
そういう人は大抵、他のお客さんも巻き込む、
しかし、こんな時に、
店をからかいに行こうと、
よく、そんな気になれるものだ。
恥かしくないのか、ストレスの解消がしたいなら、
人を巻き込まず。一人でやれ!馬鹿!
当店のお会計は、ストレス解消代では断じてない!


そして、いつまで来るのだ。
「まけろ、まけろ」と、叫び、
店の人をからい、自分だけが、高らかに笑う、
この不可思議な人達、
都心のBARの方達が聞いたら、
信用しないだろう、
BARでの遊び方、
30歳を過ぎても出来ないようでは、
重症だ。


会話もセンスだ。
要するに、センスが無い、
今、何を話すと、場が和むのか、
多分、そんな事は、頭に無いのだろう、
お金は使わなくても、
場の空気を読める人は、
店側としても、助かる。


お金を沢山使っても、
大声で、横柄な方なら、どうだろう、
な、の、だ、が、
今、被災地で頑張っている方達の苦労に比べると、
こんな事など、
無きに等しいだろう、又、命を懸けて、
原発の暴走を止めようとしている人達、
そんな仕事に比べると、何とも無い、
何とも無いが、こういう時期だ。
楽しくするのは構わないが、
ふざけるのはどうだろうか、
だが、これしかない!


さあ!頑張ろう!


今週末、金曜日、土曜日にチャリティー営業をする。
2日間の売り上げの約50%を義援金にする。
まあブログからの呼びかけなので、
期待は出来ないだろうが、やれるだけの事は、やろう!
しかし、残念だが、こんな事をすると、又、からかいに来る輩、
あちらこちらで、色々と言う者、沢山出るだろう、
仕方ない、そういう小さな町だ。
そういう人や、こういう事が嫌いな人は、
ご遠慮下さい、お願い致します。


被災地の皆様、私は、私の範疇でしか、
何も出来ませんが、応援しています。
頑張って下さい!