黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

ドラマ バーテンダー 3話 3

キングオブカクテル「マティーニ
言うまでも無く、その店の顔だ。
何故なら、「マティーニ」を飲めば、
その店が解ると言われ、バーテンダー
数だけ、「マティーニ」があると言われる。
お気付きだろうか?


ドラマ「バーテンダー」で
「顔の無いマティーニ」という表現があったが、
そういう事だ。以上!


という訳にはいかないだろう、
では何が聞きたいのか?
と言っても、返事は無いだろう、
では申し訳ないが、一方的に三流バーテンダーが、
話をしよう、あくまで三流なので、ご注意下さい、
マティーニ」それは、
ヒマラヤより、高く、アリゾナ海溝より深く、
全てのバーテンダーが一度はぶつかる、
大きな壁だ。大げさでは無く、そうあって欲しい、


私の前髪が薄くなったのも、この壁を越える時、
かなり無くした。胃と食道の継ぎ目を何度か切られた事もある。
いや、未だに大きく立ちはだかる存在だ。
マティーニ」、、、、
つ、辛い、、、
何故なら、以前私は1滴も飲まない、
バーテンダーだったのだが、
この「マティーニ」の練習に、何日も飲み続けた事があった。
私の最大の弱点、それは「ジン」だ。
バーテンダーらしくは無いが、あの香りがどうしても馴染めない、
しかし結果、色んな事に気付いた。


店の終わりに、何杯か作って飲んでいたのだが、
ある日、店が始まる前に、飲んだ。
同じ、レシピ、同じミキシングの回転。
味が違った、、、
疲れて飲む一杯と、体調がいい時の一杯は
こうも味が違うと言う事を、
教えてくれたのは「マティーニ」だった。


そしてそれは全てのカクテル、全てのお酒に共通する。
だからBARは飽きない、お客様が、どんな体調で来られても、
同じものを作る。飲み手の体調により、
それは無限に変化するのだ。


ん?私の話はいい?
これは失礼、では「マティーニ」を私の知る限り、
話してみよう、1910年、ニューヨーク、
ニッカボッカー・ホテル」のバーテンダーが考案したとの説、
マティーニ」の原型とされるカクテルを作る際、「ベルモット」が、
イタリアの「マルティーニ・エ・ロッシ」社製だったという説、
開高健」氏も、マルティーニ社の販促と、語っている。
「モスコミュール」もスミノフ社の販促カクテル、
バカルディ」もバカルディ社の販促カクテルだ。


以前読んだ本で、アメリカの話だが、あるBARのバーテンダーが、
バカルディ」を作る際、バカルディー社のラムを使用しなかったと、
訴えられ、裁判になったそうだ。それを読んでから、
私はバカルディ社のラムしか使用しない、
して、「ニッカボッカー・ホテル」の「ニッカボッカー」だが、これはズボンだ。
同名のカクテルも存在する。
ゴルフ、野球等スポーツウェアーとして、当時流行した。
所謂、「ニッカポッカ」、
そう工事現場の職人さんが履いている、
裾を絞ったズボンはここから、来ている。


そしてレシピなのだが、「ジン」、
「ドライベルモット」、「オリーブ」と、あくまでシンプルなのだが、
この「ドライベルモット」の分量が減る事で、名前が変わる。
まずは「マティーニ
そして「ドライマティーニ
「エキストラ・ドライマティーニ

これはNBAの公式カクテルブックには無いが、
「ドライベルモット」でミキシンググラスを洗うだけの
マティーニ・オブ・リンス」
香水入れのスプレーで、「ドライベルモット」を吹きかける
マティーニ・オブ・スプレー」
まあ「ドライマティーニ」までが、一般的にもよく出る。
「エキストラドライマティーニ」に関しては、
ギブソン」という、類似カクテルがあるので、
その存在には、賛否両論がある。


ギブソン」はオリーブでは無く、パールオニオンに変わる。
又、「スイートベルモット」を使う、
「スイートマティーニ」等がある。
他にも、「ミディアムマティーニ
別名、「パーフェクト・マティーニ」と、
種類は豊富なのだが、
数年前に出された本「パーフェクト・マティーニ・カクテルブック」
これはタンカレー社の販促なのだが、
その本には、300種ほどの「マティーニ」が紹介されていたが、
かなり原型とはかけ離れていた。


しかし、当店でも、ボストンシェーカーを使う、
季節のフルーツマティーニ、「イチゴマティーニ」や、
「ピーチマティーニ」、巨峰を使った「グレープマティーニ
等は好評だ。今は「イチゴマティーニ



と、種類を覚えるだけでも大変なカクテル、
マティーニ
現在は、冷凍庫が普及していて、
「ジン」をかなり冷やせる事が出来る為、
味にそれほど大差は出ないのだが、それでもオーダーされると、
やはり緊張する。
特別な存在なのだ。


「ジン」を「ウオッカ」に変えると、
ウオッカマティーニ
変わったものは、
ジェームス・ボンドマティーニ
これは映画「007」に出て来る。
ジェームス・ボンド」が飲む、
マティーニ」だからだ。
逸話も多く、文豪「ヘミングウェイ」の小説にも
出て来る。イギリス首相「チャーチル」の話も有名だが、
書ききれない、検索して下さい、


ではお役には立たないだろうが、
三流バーテンダーの作る
マティーニ」をご紹介しよう、
ん?別にいい?
「、、、、、」
では、又、、、、