某製薬会社に勤め転勤となり、
現在は東京在住のＵ−馬君が
帰ってきた。その日はそのＵ−馬君の
誕生日なかなか盛況だった。
カウンターが一杯になったのだが、
珍しい事に全員が２９歳だった。
当店の対人恐怖、イケメンガミ君の友達なのだが
初めて来た時は、２０歳前半だったのが、
もう３０歳前だ。早いものだ。
２９歳の時、私は長女が生まれて間もない頃、
子育てと仕事に追われていた。
そして何より、バブルが弾け飛んだ時期だ。
いきなり仕事は無くなるは、店には誰も来なくなった。
生活は１８０度変わり、高級車を乗り回していたのが、
やっと動くポンコツ車に変わり、ＴＶゲームのカセットを
売りに行き、その金でパンを買っていた。
正に地獄、、、バブル時には、今では考えられない程高い
ワインや、料理を食べ、飛躍的に舌が肥えた事は確かなのだが、
その後の地獄が辛かった事も確かだ。
皆バブルの時の話を聞きたがるが、
見栄と虚像の世界、
本当に楽しかったのかは、定かでは無い
今の君達の笑顔の方がいいかもしれない、、、
Ｕ−馬を囲む仲間達、
ん？一匹鼻から油を流す鼻油虫が紛れ込んでいる。
