黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

迫り来る 10周年

10周年が迫ってくる
いや〜確かに不景気だ。骨身に沁みるぜ〜BABY!
まあ仕方ないのだが一体何人来てくれるのだ、、、、
が準備は疎かには出来ない。
と言う訳でこれだ!

下らない景品をメガドンキで大量に買ってきた。
ワンピースグッズが目立つ若い人はいいが
年配の人にはどうだろうか、、、、
ダメだ何も考えられない
だがチョッパーの帽子は私も欲しい、、、


今回は不景気だ姑息な手段を使う
8本のリボンが付いた高級酒を飲むか、ワイン、スパークリングワインを1本か
ボトルを下ろすとくじが引けるという完全な金目当てだ
最低だ、、、、


イチローが海を渡り新天地で活躍を始めた年に私も今の店をオープンさせた
イチローは大活躍私は大混乱
いくら知識や技術を高めたところでどんどん地元民と溝が開く
一体誰がこんな町にしたのだろうか?
町全体が完全に孤立している。
情報が入って来ない為に独自のルールが存在している。
葛藤する事10年もういいだろうという境地に立つ
少し前も私と同じぐらいのいい年のおっさんが
入って来ていきなり「焼酎!」と大声を出し
ありませんと言うとカウンターを叩いて出て行った
自分が間違っているのに本当に逆ギレの多い町だ。


酒の仕入れや新しいカクテルの創作やカクテルの提供スピードの向上
などBARでの本来の問題以外のトラブルが多過ぎるまるで拷問だ。
が本当の拷問はこんなものではない、、、、


ジャミラ、、、、
怪獣「ジャミラ」なのだいや人間「ジャミラ」だ。
泉尾だよりの11月号の資料集めを始めた
今回はかなり本腰だがやり過ぎるとまた私の店のようになるのだが
書かなくてはいけないという衝動にも駆られる。


金城哲夫」氏の苦悩「実相寺昭雄」監督の演出
くり返し問い掛ける私の疑問符「ウルトラマンは果たして正義なのか?」
それに一石を投じるもう一人の人物。
脚本家「佐々木守」氏だ泉尾だよりで詳しく書くが
ジャミラ」は若い方でも知っているだろう
のちのウルトラシリーズでも何度か登場する。
子供のとき服を頭にかぶり皆まねをしたものだ。
ジャミラ」は基本怪獣ではなく人間が変形したものなのだが
あくまで怪獣という事で葬り去られる。
そのジャミラにはモデルがいるのだ。
ジャミラ・ブーパシャ」アルジェリア独立紛争のヒーローだ。


1959年9月アルジェリア独立紛争の中一つのテロ未遂事件が発生する。
その容疑者として捕らえられたのが少女「ジャミラ・ブーパシャ」なのだ
そしてフランス警察フランスパラシュート部隊の手で電気ショックなどの
非人道的な拷問が始まる。それをフランスの作家で哲学者で
「ジャン=ポール サルトル
(フランスを代表する哲学者で親戚にアルベルト・シュヴァイツァー博士を持つ)
の事実上の妻である「シモーヌ・ド・ボーヴォワール」の手により
フランス国民の知るところとなり
フランス国民の関心を集め国民運動に発展し
のちにアルジェリアは独立する。


ジャミラは意識不明に陥りながらも死ななかったのだ。
少女は生きていた。いや死ねなかったのだ。
踏ん張り続けたのだ。とうに限界は超えていたはず
死ねば死人に口無しになる。想像を絶する闘いの中彼女は生還したのだ。
しかし凄いのはフランス人達が立ち上がる点だ。
作家で脚本家の「フランスワーズ サガン」も参加している。
映画「悲しみをこんにちは」や「さよならをもう一度」などでも有名な方だ。
その出来事がウルトラマン第23話「故郷は地球」に投影されている。


長い長い歴史の流れの中では日本だけではなく
世界のいたる所で踏ん張り続けた人達がいる事を思い知らされる。
そう思えば踏ん張るしかないのだ、、、
そう踏ん張るしかないのだ!
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