黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

本格的に秋

涼しくなって来たというか寒い、、、
猛暑が終われば今度は寒い
がウィスキーが一番おいしい季節が秋なのだ。
では春は?
そこだ昨夜も若いBARの店主がこのブログを見ているとの事
良かった少し報われている。
ので彼にも一度言ったことがあるが
説明しよう!
人間には季節により求める味覚が変わるのだ
春は苦味、 夏は酸味、秋は甘味、冬は辛味
となる。だがら春の七草秋にチョコレートのCMがTVに溢れる
と言う事だだからいいBARはそれに合わして一押しカクテルを変えて来る
当店も季節の果物と一緒にカクテルも変えているのだ。
2010年の春の新作「ブラックマウンテン」はコーヒー豆をシェーカー内で砕く
ラムベースのカクテルだコーヒー豆をそのまま砕くという手法は多分日本中でも
当店だけでは?と自負している。
これはコーヒーの持つ苦味を利用したのだ。
そして初夏は春の延長と言う事でミントを押している。
夏は定番のレモンの漬け込み酒当店オリジナルの「クララ」や「モスコミュール」
秋は「カルアミルク」や「チョコレートミルク」となる。
今年の秋は栗を砕いて作る「マロンレイン」というオリジナルカクテルが
完成に近づいている事を報告しておこう。
そしてウィスキーだウィスキーの中には必ず甘味が存在する。
ストレートで飲めば顕著に分かる事だ。
そして度数が高くなればなるほど糖分も高くなる
甘くなるのだ常識なのだが理解されない
だから気候的に同じでもウィスキーは春ではなく
秋なのだ。


冬が難しい辛味は唐辛子的な辛味なのだ。
となると「ブラッディメアリー」にタバスコを入れるような物になるが
数が限られるという訳で「HOTカクテル」がメインになる。
このようにBARには目には見えない努力がある。


日航ホテルさんも今期間限定の甘そうなカクテルをお出ししている。
焼酎の芋や麦などと言っている場合ではない、
日航ホテルと言えばメインバーは「夜間飛行」だが
この「夜間飛行」という名のカクテルがある。
3日程前にオーダーされたわが町のBAR関係者諸君作れますか?
かなり甘いが美しい赤色のカクテルだ。
日航ホテルで飲めば「¥1,600」サービス、税金が入り「¥1,848」
当店では「¥1,000」だが私は自分のカクテルに自信がある。
カクテルの味に大差はないはずなのだが
この値段の開きなんだそれは場所だ。
この開きを少しでも埋めるようとする努力それが間違いだろうか?
その為の見えない努力なのだ。


鼻から油をだらだら流す大嘘つきの名古屋人の従業員は
私が作った新作「ブラックマウンテン」を改良し自分のカクテルにしようとしたが
失敗したというか私が止めた。
彼はグラスのふちにカルアのリキュールを塗り砂糖でスノースタイルを作り
手間を掛けて作っていたがそれは絶対にダメなのだ。
上記に書いた事を考えれば少し明瞭な方なら分かるだろう
春は、、、、苦味なのだ。甘味を付けてどうするんじゃボケ!なのだ。
全く分かっていない事に悲しくなった。思いつきではないのだ。理由があるのだ。
それを蛇足といい、物事の本質と根底が分からないから
平気で嘘も付く事になる。なぜなら嘘を付く事に於いてどういうことのなるのか
と言う事が全く理解出来ないからだ。


見えない力(努力)は色んなものがある。
これは店を経営する上で大事な事だが
なかなかキャリアを積まないと発動出来ない
また分からない者は一生分からないだろう
こういう事を書いていいものかは分からないが
一般の人より同業者に聞いてもらい何かのヒントになれば幸いなのだが
お客様は神様では無いのだ。
お客様の要求というより人間の要求は無限なのだ底が無いのだ。
ここまで来れば次はここ、そして次へ次へと自分が自由に出来る空間を求める
一つ許せば又一つになる最終横に座った異性をその場で押し倒し犯すぐらいの勢いなる。
それは法律で守られているがその法律の手前にBARのマナーと
その店のルールがありそれを見えない力を発動しどこかでコントロールしなければいけないのだ。
それをしなければ言いなりになり自分の店のコンセプトを失うと共に
自分が何者かも分からなくなる。
焼酎を置け!はいはい、日本酒を置け!はいはい、焼き鳥を置け!はいはい
値段をまけろ!はいはい、、、となるだろう何屋さんなのだ?


人の家に遊びに行って冷蔵庫を勝手に開けてビールを飲む事はしないだろう
店は人の家なのだ。くつろいでもいいが自由では無い、だが中には平気でそういう事をする者もいる。
一、二度見えない力で改善を求めるように促すが無理なら排除しなければならなくなる。
あたり前なのだ店は大きな家族なのだ。誰かが自分勝手にすると家族ゆえに大なり小なり
誰かに必ず迷惑を掛けてしまう、、、
やりたい放題は公園でして警察の世話になろう!


そしてお客さん=友達では決してないのだ。不幸な事に店で出会った限り
店員とお客さんなのだ。この線引きを飛び越えてはいけない、なぜなら「友達で商売は成り立たない」
は原則なのだ。だからと言って冷たくも出来ないこの繊細な感覚が難しい
デリカシーがない人間には理解が出来ない事なのだ。
こういう水商売は千変万化に対応出来なければいけない
続けたいなら努力して掴まなければいけないのだ。


カウンターの中に幼馴染が居れば昔のあだ名で呼んでしまう人が
そこで一気バーテンダーとしての品格は落ち、只の人になる。
そういうことだ
だから友達では無く家族なのだ歳が同じでも上でも勿論下でも
店の長が長なのだ。
そうしなければ店が潰れ借金が出来ても誰も損失補てんはしてくれないだろう?
してくれる方はご連絡下さい


難しい話であり簡単な話、皆で楽しく歳をとろう
だけなのだ。それにはそれなりの何かがあるのだ。


日航ホテルのURLを載せておくから「I上」君勉強しよう!
それと私が何度も見ている「神のハードシェイク」
上田和男氏のテクニックだ三段振り、変則振り
これだけ長くは振り切る事は私には恐くて出来ない
そしてシェイカーからカクテルを注ぐ時の位置と豪快さ
カクテルグラスに当たり前だが全く触れていない
またシェイクの終わりの流れる所作これがポイントだ。
そして「ギムレット」に小さな氷を一つ入れるのも
存在する一つの手法なのだ。しっかり見よう!
http://www2.hno.co.jp/restaurant/voldenuit/cocktail_book/voldenuit/cocktail_book56.html
http://thirstyman.info/bartender/shake-by-kazuo-ueda/