黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信リンクウッドとインチガワー

 

今回は、
BARのマスターらしい、
話を、、、
普段マスターらしくないので、、、
久しぶりの再入荷、
写真左側「リンクウッド」
ディアジオ
「花と動物シリーズ」の中の、
秀作である。


元来、
ディアジオ社の
「花と動物シリーズ」に、
経験上、駄作はほとんどないが、
その分値段が高い。
まだまだ居酒屋と、
BARの線引きが無い我が町
大正区」で、
このような商品を扱うのには、
苦労の連続だった。
が、シングルモルトウィスキーは、
原点であり頂点!
酔うだけの酒から、
味わう酒に、
必ず自分を高めてくれるのだが、
私の声は届かない、
でこの「リンクウッド」だが、
99%が、ブレンデットウィスキー用だ。
残りの1%が、
シングルモルトとなる。


名前は、
この土地にあった貴族の邸宅の、
名前に由来している。
その名の通りリンクするウッド(木)
深い深い森の中にあった。
邸宅だったらしい。
二羽の白鳥が、
目印だがこの二羽は、


毎年蒸留所内の、
冷却用のため池に飛来してくる。
ジョニーウォーカーや、
ホワイトホースの、
重要なキーモルトだ。
味はすこぶるスィーティーで、
女性でも問題ないだろう。
スコッチモルト協会の、
土屋守氏の評価も高い逸品であり、
お薦めの一本だ。
次はあまり、お薦め出来ない個性派モルト
「インチガワー」
どの書物にも「通好み」との、
記載があるが、
私は「通」ではないのだろうか?
あまり口に合わない、
まあ、職業としてのバーテンダーで、
プロであって決して「通」ではないのだが、
香りが複雑で、
リッチと記載されているが、
私は複雑で臭いと感じる。
味わいも表現しがたい複雑さだ。
その複雑さが「通」好みなのだろうが、
これが解るようになるには、
やはりキャリアがいるだろう、


こちらの目印は、
「ミヤコドリ」オイスターキャチャーと、
呼ばれる。
インチはゲール語で、
「島」や「川のそばの草原」ガワーは、
ゲール語で「山羊」である。


このゲール語とは、
スコットランドのネイティブ、
ケルト人」の
言語であるが、
またの機会に紹介します。
なんとも売りにくい一本だが、
モルトを知る上で欠かせないアイテム
としての、存在は不動である。
あなたの挑戦をお待ちしております。